夢見る少女じゃいられない

こんにちは。ゆりりうすです。

皆さんは夢をよく見ますか?あるいは、寝る時いびきをかく、寝言を言う。私達は寝ている時でも、何だか静かではなく忙しいですね。ひょっとしたら、一度眠りについたら、ぴくりとも動かず夢も見ず、朝まで一直線という人もいるかもしれませんね。でも、その人は珍しいんですよ。

今日は夢にまつわるお話を書きます。

私は幼少のみぎりから、とにかくよく寝ぼける子でした。これには訳がありまして。私にとって夢と現実は地続きなんです。今も変わりません。

どういう事か?つまり夢は現実のままオールカラーで、触れるし、匂いもあるし、味もあり、痛みもあります。なので、夢と現実の区別がつかなくなること、しばしばです。一番小さい頃の寝ぼけた記憶はたぶん3歳位で、母から聞いた話です。何でも起きるなり、「お兄ちゃんが食べた!」と言って起き、騒ぎ、何もしていない兄を謝らせた事があるそうです。すごいですね。兄、申し訳ない。その後もちょこちょこ、そういうことがあり、私と結婚してしまった旦那は一番の被害者です。結婚当初から、起きていきなり「謝ってよ!」と言ったそうです。私は覚えていないのですが、旦那は新妻におっかない顔で詰め寄られたそうで、怖かったらしいです。

そう、起き立ての時、はっきり話しているのですが、夢の続きなので後で言われても本人はよく覚えていません。

最近はもっとひどいらしく、夜中に眠っている私の隣で旦那が本を読んでいると、突然話し掛けるんだそうです。「えっ?」と聞き返すと、そこから長いと小一時間位しゃべっているらしく、でも、朝私は何も覚えていません。しかし、あんまり旦那にそのことを毎日言われるので、どうやら、この頃私は寝言を言った後、旦那に「まあ、今そう言ったこともきっと覚えていないんだろうけどね。」と、ちゃんと自分で言い訳するんだとか。全く記憶にございません。ここまで来ると、凄まじいですね。

それでは、どんな夢を見ているのかと言うと、それはあまり大したこと無い、ごく普通のことが多いですね。あっ、割と突然歌わなくちゃとか、突然舞台の上とか、突然マイクで喋るなどのシチュエーションでは大抵上手くいきます。なんなら、お客様から拍手までもらっています。たぶん、根が楽観的なんだと思います。

それでも、子供の頃は恐い夢を見ることが多く、誰かに追いかけられて自分の家のドアを閉めて、「あー、助かった!」と思ったら、細い紫色の手が何本もドアの下から出て来て、悲鳴を上げながら逃げ続けるなんていうのもありました。

もう1つ恐い夢でよく覚えているのは、子供の頃の自分の部屋(2階)から、窓を開けて外を見ている。雨がザアザア降っていて、私にしては珍しくセピア色の夢でした。外を見ている視線の先には向こうに遠ざかって歩く人形がいます。じっと眺めていると、突然人形が振り返り、スーッと2階にいる私の高さまで浮かんで、くるりと完全に体をこちらに向けて、手を伸ばして私を指差すのです。これは恐かった。起きてからも心臓バクバクでした。

1年前から、死んだ父が夢に出て来て(父はずいぶん昔に亡くなっている)、「この家の下に地下室があるんだよ。」と言って来るのです。「えーっ?」と思い、下を見ると確かに見たこと無い部屋が地下にあり、それはその日によって違っていて、ある日は大きな図書館だったり、ある日はお習字教室だったり、ある日はスケートボードを沢山の人がやっている広場だったり、ある日は旅館の部屋みたいに整った部屋があったり。その頃、何で毎日父が出てきて「地下室、地下室」言うのか、全く分からなかったんですけど、最近色々な事があり、大きく私の中で変化があってから、ぴたりとその夢を見ることが無くなりました。あれは何だったんでしょう?何かの警告?よく分かりませんでした。

それから、2~3日前には、寝る時私と娘でまるで修学旅行の女子トークのようなことをしており(私は女子じゃないけど)、段々眠くなってきた私は娘が「パパはいつ上がってくるのかな?」と聞いたのを、「えっ、ワインがいつ出来るかって?」と聞き返したので笑われました。いやもう半分寝ている状態でした。

それから、夢の中だけに出てくる街があって、いつも同じなんだけど、実際には存在しない街です。子供の頃から変わらず出てきます。

次男と私は苦しい時、同じような夢を見ています。何度も何度も「あっ、夢だったんだ!」と起き上がって、でもそれも夢で、を延々と繰り返すのです。この夢を見る時は、大体何か現実に「こうしなきゃ」とか「これをやらなきゃ」みたいな、焦っている事があると見るようです。

あと、これは夢じゃないんだけど、子供達が小さい時、起きている間は暴れて爪が切れないので、眠ってから切っていました。夜、長男のオモチャの「ドラゴンボール」に出てくるスカウターの両側に電気が付いている物を頭に装着して、その小さな電気を頼りに暗い中、爪をパッチンパッチンと切るんです。その姿はまるで八つ墓村。人には見せられませんよ。

子供の頃、従兄弟が家に泊まりに来てた時、お兄ちゃんの方が「スイカ、スイカ、ポーン、ポーン。」と言っていたなあ。

旦那の下の妹は、高校生の頃夢遊病だったらしく、夜中に旦那が居間でテレビを見ていたら、「ガラッ」と部屋の戸が開いて、いきなりテレビを消して部屋を出て行ったそうです。旦那が「昨日、何でいきなりテレビを消すんだよ。」と聞いたら、「はっ?」と言われたとか。何かストレスがあったのかもしれません。

昔、大学生の頃のある友達の夢は、広場に噴水のようなものがあり、その噴水の飾りの上にリンゴがあって、そのリンゴが金色で、いきなり金色の水が沢山出てくるという話で、それってそうとう吉夢じゃないかしら?

別の従兄弟は、パートナーが寝ていて、明け方になると獣のような叫び声を出すのでびっくりする、と言っていました。パートナー、大変美人な人です。

その人は自分で好きな夢を見ることが出来ると言ってました。びっくり!!でも昔、岸田今日子さんが好きな夢を見る方法を話しているのを、テレビで見たことがありました。何でも、目をつぶって大きな柱を2本想像して、その柱の間に立って後ろ向きに倒れると好きな夢が見られるらしい。そこまで行くと私には難し過ぎてちょっとSFですが。

でも私は基本、何だか良い夢が多いです。あと、寝言もすごく真面目なことを言っているらしく、誰かの相談に乗っていたりするそうです。現実にはあまり無いなあ。

まあ、おしゃべりで根が楽観的じゃないとこういう事、してませんよね?