言っちゃった!

こんにちは。ゆりりうすです。

暑い!いきなり夏ですか?何だか年々、春と秋が短くなっているようです。美しい日本の四季はどこに?

今日は言ってはいけない場面でつい言っちゃった、お話を書こうと思います。

家では口が滑る順番は1位私、2位次男、3位長男、4位旦那、5位娘です。慎重派の娘はめったなことでは口を滑らせません。毒舌なだけ。ところが、そのお母さんの私が、よく口を滑らす。ええ、娘にはサザエさんとか呼ばれています。

言ってはいけない場面って、色々ありますよね。特に日本なんかそういうの気にする人が多いと思うので、粗忽者にはなかなか辛い環境です。

では、どこで、どんな風に口を滑らすのかと言うと、例えば、私が大学生だった頃サークルは実は軽音に入っていたんですね。はい、今までやったことの無い、自分の人生とは180度違うことをやってみたくなり、入りました。ちなみにボーカルでした(ポンコツだったけど)。

そのサークルにとてもベースの上手い1個上の先輩がいて、ベースを弾いていない時は特に格好いい訳ではないんですけど、ひとたびベースを弾き始めると超絶格好いい人がいました。ほら、桑田佳祐さんなんかもそうですよね。歌い出すと格好いいという…。うん、失礼ですね、桑田さん、先輩すみません。

で、ある日その先輩を含めた5~6人で学校の最寄り駅の近くの喫茶店に行ったんです。そこで、そのベースの先輩はちょっと変わった色の革ジャンを着ていて、「これどうよ?」みたいなことを言っていたんです。私は隣に座っていて、ついうっかりニコニコしながら「焼豚みたいですね。」って言っちゃったんです。みんなは爆笑です。笑ってないのはベースの先輩で、「ひどいよ、ゆりりうすちゃん、これ高かったんだぞ!」って叱られました。「すみません先輩、私にはそう見えちゃったんです!」ともう1発いきました。サークルで伝説の「焼豚事件」です。

それから、やっぱり大学生の頃、家が近くてよく車で送ってくれていた先輩がいたんですね。もちろん、只ではなくちゃんと一緒の授業の中国語を教える、という条件でした。でも、頻繁に車を出してもらってましたね。それである日、その先輩に「おい、ゆりりうす、お前にとって俺は何なんだ!」と言われちゃって、慌てて出たのが「運転手は君だ~♪」だったんです。またまた回りは爆笑で、その先輩は「なにー!」と怒りながら、つい吹き出してしまいました。

こういうことがしょっちゅうあります。

旦那と結婚する前に、私の部屋でダウン・タウン・ブギウギ・バンドの「港のヨーコ横浜横須賀」を聴いていた時も、ロマンチックな雰囲気だったのに、「ねえ、この女の人の人生ってすごいね。前バリ残して行っちゃったんだよ。なんか苦労があったんだね。」と言って旦那に爆笑されました。「違うよ、前バリじゃなくて、前借りだよ!」笑い転げながら旦那に言われました。「どうやったら、そんな間違いするの?」そう言われても、私にも分かりません。こういうマヌケエピソードが山のようにあります。

実は、次男も小学生の頃は私と同率1位か?というくらい口が滑る子でした。

次男、小学校低学年の頃、旦那の郷里の福岡でみんなでエレベーターに乗っていました。そこへ、「ちょっと待ってー!」と言いながら中年のややふっくらした女性が3人乗って来ました。私達は場所をあけてみんな乗りました。エレベーターが動き始めると次男がポツリと「よくこんなに乗れたもんだな。」と言って場をシーンとさせました。私は「バカッ!」と言って次男の頭をピシャリ。その途端3人組の女性が笑い出しました。「本当ねえ。」「よく入ったわー。」私達は謝りながら、次男はキョトンとしていました。空気がねー、全く読めないんです。本当に一瞬、水を打ったように静まりかえりましたからね。あれは、私達冷や汗ものでした。

もう1つはひどい。次男、小学5年生の時。学校で林間学校に行く日が迫っていました。担任の男の先生は「君たちも早く寝るように。先生達はその後もやることがあるから。」と言ったそうです。そしたら次男が「ふーん、キャバクラでも行くの?」と聞いて、クラス中大笑いだった、と後から先生に面談の時に聞いて、青くなりました。「えっ、すみません。いや、どこでそんな言葉覚えたんだろう?誤解です!」大慌てで弁解する私に先生は「いや、いいんですよ。本当に次男君は面白くて。私も慌てて『違うよ、仕事だよー!』って言ったんですけどね。」とにこやかにおっしゃる。私は帰るなり、「次男ー!あんた、いつキャバクラなんて言葉覚えたのー!」ってプリプリしながら聞くと、「えっ、銀魂だけど?」とまたキョトンとして言ったのです。しまった。家はみんな「銀魂」のマンガもアニメも大好きで、その中に出てくる女の人がぼったくりキャバクラに勤めていたんだった、と思い出しました。被弾を食らったのは旦那です。キャバクラなんて行ったことないです。少なくとも結婚してからは。でも、きっと先生達の間では次男君のお父さんだな、と思われたこと間違い無しです。

長男は、口が滑るというか、結構本当のことを言ってしまいます。かなり言ってはいけない場面で、本当のことを言うんです。言われて、気分を害した人の死屍累々が山のように。目に浮かびます。ちょっともオブラートに包みません。大分、しつけを間違いました。

しかし、旦那も私が言って欲しくないことを言ってしまい、よく私を怒らせます。短気な私は旦那に飛びかかろうとするも、子供達に羽交い締めされて押さえられます。子供達も慣れたもんです。

でも、1回旦那に決めてしまったことがあって、それを目の前で見ていた長男は、「こんなキレイなジャンピングニーパッドを見たのはジャンボ鶴田以来だな!」と言い、さらに私を怒らせるのです。でも、長男、何でジャンボ鶴田を知っているのかな?ネット社会ってすごい。

ごめんなさい!トンチキ家族のエピソードになってしまいました。

しかし、それって血かも?というのも、私の父も度々おかしなことをしていて。これは言ったんじゃなくて、言われた話なんですが。父が一時期禁酒をして、太ってしまったことがありました。まあ、家の家系は太る遺伝があります。その頃、楽屋に入って用意をしていたら、弟弟子が父をジロジロ見ながら、「あにさん、上海ブタみたいですね。」と言ったそうで、「ひでーよ!」と言いながら帰って来たことがありました。落語家の世界ってかなり落語のお話の中のエピソードみたいなことがいっぱいあったようです。

その父は、言っちゃうというか、やっちゃう失敗が多い人でした。例えば、靴の洗剤で頭を洗おうとしてみんなに止められたりとか、「んっ、これは何かな?」と言ってその当時飼っていたウサギのフンをすぐに口に入れて、みんなにびっくりされたりとか。いや、考えてから、っていうか落ちてる物をすぐ口に入れるな!ですよ。

あっ、また話がズレズレだ。もー、嫌だ。なんでこの家系は可笑しなエピソードに事欠かないんでしょうか?