大変でしたが
文章を書く仕事をしているのに、事務的に文章を書かなければいけないのは大抵苦手です。
まず、お役所関係の書類。壊滅的です。ほとんど泣きながらやっています。あと、お手紙や年賀状をいただいてもほぼ書かないか、もしくはメールやLINEや電話で済むのなら、それで何とかごまかしています。
皆さま、ごめんなさいね。どうもご迷惑をおかけしています。
あと、駄目というか大変だったなあと思ったのが、子供の持ち物に全て名前を書く!これが苦痛でした。お母さんお父さんをやった人はみんな通る道ですよね。
長男が保育園に通っていた時、まだオムツをしているクラスでの頃のことでこんなことがありました。
毎日持たせる紙オムツに名前を書かなければいけないのですが、間違えて私の名前を書いてしまったんですね。すごく疲れていたんです。何しろ初めての子供だし、まだ小さいので常時睡眠不足で。だから普通に考えたら、その間違って自分の名前を書いてしまった紙オムツは自宅用にして、新しいオムツに名前を書けば良かっただけなんだけど、何だかその時の私はその紙オムツを生かそうとしたんです。
ごめんなさい!本当に疲れていました。
で、考えた末私の名前を書いてしまった紙オムツの下に「の息子」って書いて、持たせる紙オムツと一緒にカバンに入れました。
次の日、朝いつものように息子を預けて私は仕事(その時は図書館員もしていました)に行き、夕方お迎えに行くと先生達が笑いながら出てきて「いやー、お母さん今日のオムツ笑わせてもらいました。みんなで回して見ました。久しぶりに大爆笑でした。」と言われました。私は瞬間何のことか分からず、すぐに「あっ、あれか!」と昨日のオムツのことを思い出しました。慌てて「すみません、違うんです。いやなんか疲れていて…」とか言って赤くなっていると「いやいや、お母さんいいですよ。」って肩ポンポンされました。
楽しい保育園で良かった。良い保育園で良かった。私は胸を撫で下ろして息子と帰ったのですが、後日談があります。
その頃息子の散髪は私がやっていたのですけど、不器用なもので時々切りすぎちゃったりして、でも「まっ、いいか、本人も文句言っていないし。」と雑な考え方で次の日に保育園へ連れて行くと、息子を見た先生が開口一番「お母さん、これお母さんがやったんですよね?」とにこやかに聞いてくるのです。
そうです。私、先生達の間で「おっちょこちょい母さん」として認定されていたのでした。
そして今、息子に「伸びたね、髪切ってあげようか?」と聞くと、「一万円くれ。」などと言うのです。私は息子に「いや逆でしょ、もらうなら私でしょ?」と聞くと「失敗する。」「いや、私高校生の頃美容師目指していたことあったし。」「野球やってたオヤジ達が、昔は俺もイチローになるはずだったんだって言っているのと同じ。」って。
旦那に似ました。すごい理屈屋、いや、屁理屈屋になりました。
あっ、文章の話から大分ずれてしまいました。こういう所なんでしょうかね?
言葉おもしろし 2
昔(なんて言ったら悪いかな)、「仮面ライダー·クウガ」という番組があって、家の長男(まだ三才になっていなかったはず)と私と旦那はすごいファンでした。
その中に怪人が使うグロンギ語(有名ですよね)と言うのがあるのですが、これが面白くて家の中では一時期「グロンギ語」で会話が成り立っていました。
例えば、人間は「リント」とか、怪人は「グロンギ」とか。
(その程度か)は「ゾン·デギゾバ」で、(その程度かクウガ)は「ゾン·デギゾバ·クウガ」とか、(やってやる)は「ジャ·デデ·ジャス」で、(手を出すな。オレがやる)は「デゾザ·グバ·ゴセグ·ジャス」とか。
(これでとどめだ)は「ボセゼ·ドゾレザ」とか、(なんだと)は「バンザ·ド」[←これは分かりやすい]とか、(ゲームの再開だな)は「ゲゲルン·ガギザ·ギザバ」とか。
あっ、ちなみに怪人達にとって人間を殺すのはゲームで、ゲームは「ゲゲル」だったな。
あと好きだったのは(驚異のジャンパー、ズ·バズー·バだ)が「キョクギン·ジャンママ·ズ·バズー·バ·ザ。」と
(驚異のライダー、ゴ·バダーバだ。)が
「キョクギン·サギザザ·ゴ·バダーバ·ザ。」でした。
この二人の怪人はバッタ種怪人で双子なんだけど、レベルが違うんですね。
どういうことかと言うと、怪人は弱い方から強い方までに「ズ」「メ」「ゴ」とレベルを変えて行くのだけれど、同じ双子でも「ズ·バズー·バ」と「ゴ·バダー·バ」はレベルが違う。お兄さんの「ゴ」の方がずっと強いわけです。
あと「ラ」という怪人が二人。「ヌ」という怪人が一人。これは別にクウガと戦わない特別なパターン。そしてラスボスが「ン」で
「ン·ダグバ·ゼバ」というのがいました。
息子は中でも「ゴ·ガメゴ·レ」というカメ種怪人が好きで、保育園に通っていたにもかかわらず、一日3~4回は繰り返しビデオを見ていて親ごと全部覚えてしまう回でしたね。
もちろん、保育園の上履きはクウガのマークを描いて、服はクウガのトレーナーを毎日着ていました。一着しかなかったので、保育園から帰ると急いで洗って朝までには乾かす、という忙しいことをやっていました。大変だったけど、楽しかったですね。
そして、息子がそこらじゅうから「とうっ!」と言いながら飛び降りるので恐かった。
子供達は「クウガ」に、お母さん達は「五代雄介」を演じるオダギリジョーさんに夢中でした。私も好き過ぎて、関係ないのに
「オダギリジョーのセーターブック」まで買いました。今でもあります。
私の母はコウモリ種怪人の「ズ·ゴウマ·グ」が好きでした。お風呂場にはクモ種怪人の「ズ·グムン·バ」のシールが張ってありました。
その嵐のような「クウガブーム」が去ると、息子はなぜか「ブルース・リー」に夢中になっていくわけで、今度は「アチョー!」の日々です。もちろん、それに出てくる言葉は世界中の沢山の人が知っているので私が書くことではありませんが、中川翔子さんに少し近付く息子でした。
でも、親の方は子供と違ってなかなか切り替えが出来ず、今でも「バンザ·ド」(なんだと)と「ジャ·デデ·ジャス」(やってやる)は出ちゃいます。
言葉おもしろし
こんにちは、ゆりりうすです。
普段から文章を書いているので、面白い言葉や単語を見るとワクワクします。
特に子供のかわいいいい間違いが大好きです。例えば
「こがねむし」→「こまげむし」
「ばかやろう」→「ばかなろう」
「こゆび」→「こやゆび」
「ブロッコリー」→「ブッコロリー」
「トウモロコシ」→「トウモコロシ」
本当は直した方が良いのだけれど、あまりにもかわいいので思わず「正解なんてどうせ後で知るんだから今はこのままでいいよ。」なんてニコニコしています。
アンパンマンを「パンパンパン!」なんて叫んでいる子を見るととっても楽しい。そう、君にとっては「パンパンパン!」なんだね、と大きくうなずいています。
自分が子育てをしていた時は、いわゆる赤ちゃん言葉はほとんど使いませんでした。使っても良かったのだけれど、その赤ちゃん言葉からまた普通の言葉に直す大変さを考えて、最初から普通の言葉で話しかけていました。例えば、子供が「あっ、ワンワン!」って言っている時は「あ、そうだね、ワンワン、いぬだねー」と話していました。リコリコの錦木千束の「イ、ヌー」です。(これは可愛い子しか言ってはいけないらしいので、本当は私には権利がありません。)そのせいか、3人共(3人産みました)話し始めると、あっという間に普通の言葉を話していました。本当、いきなり「あのさー保育園でさー」なんて言ってくるのです。まあ、その中に色々間違いが入っていて、これが面白いんですよ。直したくなかった。教育専門の先生に怒られそうな話ですが。
イタリアで星の王子さまを買った時、イタリア語で王子さまはプリンチペというのを知って、この響きもかわいいですよね!大好物です!
あと、へんてこりんとかね。「てこ」の部分でもうかわいいのに、その上に「りん」がつく!コーフンです!
家の旦那の郷里は福岡で、そこで子供の時の旦那が使っていた言葉も面白い。
わごむ→ぎゅった
とかげ→かべちょろ
大変、とても→ばさらか
どうですか?初めて旦那の郷里に行った数十年前、みなさんの話す言葉の70%くらい分かりませんでした。
ちと古い話しですが、息子達が若者になりかけの頃よく使っていたのが「ガチ」。これ面白かったですね。強調して使う時「ガチガチガチ!」とか言って、寒くて震えてる人のオノマトペみたいだった。
でも、こういう若者流行り言葉はすぐ変わってしまうので、言葉はつくづく生き物!って思います。
次回は仮面ライダークウガのお話です。
お楽しみに。
はじめまして!
みなさんはじめまして!
ゆりりうすと申します。
本業は絵本作家です。
でも、特にコロナ以降本屋や図書館で子供達の姿を見ることがめっきり少なくなり、さびしい限りです。
私は、飛び抜けて売れている作家ではないので知らない人がほとんどだと思います。でも、ただでさえあまり売れっ子でなかったのが、ここへ来てほとんど本を出せなくなっています。
そうすると、私がみなさんにつながるのがちょっと難しくなってきました。
どうしようかな?と考えてブログを始めることにしました。
ここで、私は自分の考えている事や、面白いと思っている事を書いていきたいと。
まあ、私なりの「良かった探し」です。
ゆりりうす名で本は出していません。
あと、割と年を食っていますね。
でも、今、みなさんとても元気がなくて、とても疲れていて何か出来ることはないかな?で、ブログです。
色々な人がのぞきに来てくれると嬉しいなあと思います。
みなさんの心に小さな明かりを灯せたら、こんなに嬉しい事はありません。
どうぞよろしくお願いいたします。